Column
2026.03.17
最近、「フレイル」という言葉を耳にします。医療や健康の分野で注目されている言葉ですが、まだあまり馴染みがない方も多いかもしれません。

「人と会うと疲れる」
「外出する機会が減った」
「一日中、家で過ごしていた」
こうした小さな変化に、心当たりはありませんか?もしかしたら、それはフレイルの手前かもしれません。
春は寒暖差が大きく、花粉などの影響も受けやすいため
「なんとなく体がだるい」
「疲れやすい」
といった体調の変化を感じる方も多く、春バテと呼ばれたりします。
しかし、そんな体調不良には日常の変化も深く関係しているのです。

新型コロナウイルス感染症は、私たちの生活に大きな影響を与えました。
長引いた自粛生活の中で、オンラインサービスやネットショッピングが普及し、自宅で快適に過ごせる環境が整いました。
その一方、外に出て人と関わる機会が減り、コロナ禍を経た今でも「外出が面倒」「家にいる方が気楽」という方も少なくありません。
こうした日常の変化が「フレイル」の背景のひとつになっている可能性も指摘されています。

フレイルとは、加齢に伴い体力や気力が低下し、日常のちょっとした変化にも対応しにくくなる状態を指します。
厚生労働省は、健康な状態と要介護状態の『中間段階』としています。
病気ではないが、そのままにしておくと「要介護」につながる可能性もあるため、近年とても注目されています。
フレイルの一歩手前の状態を「プレフレイル」と呼びます。
これは、体力や活動量の低下などが少しずつ現れ始めている状態(フレイル予備群)のこと。
そして、このプレフレイルは高齢者だけの問題ではありません。
医師330名を対象にした調査では、75%以上の医師が「働き世代のプレフレイルが増えている」と回答。
さらに、男女ともに、40代頃からプレフレイルの兆候が増えると指摘されています。

・外出の機会が減った
・以前より疲れやすくなった
・人と会う機会が少なくなった
といった変化は、すでにプレフレイルが始まっているサインかもしれないのです。
プレフレイルは、早い段階で気づくことで生活習慣を見直しやすい状態ともいわれています。
まず大切なのは、少しずつ外出などの機会を増やし、体を動かすこと。

春は暖かくなり、気持ち新たに生活リズムを立て直す良いきっかけ。
散歩や買い物、地域の活動など、短時間でも「体を動かす」「日光を浴びる」「人と会話をする」といった刺激が、体と心の活性化につながります。
もうひとつ大切なのが、毎日の食事。
私たちの体は、日々の食事からつくられています。そのため、栄養バランスの整った食生活は、体調管理の基本ともいえます。

特にプレフレイル予防では、筋肉や体力の維持に関わる「たんぱく質を含む食事」の重要性が指摘されています。
とはいえ、忙しい毎日の中でどんな食事を心がければよいのでしょうか?
そこで、食事を含む健康について専門家が分かりやすく解説する
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≪参考≫
厚生労働省「そのカギを握るのはフレイル予防だ」
生活習慣病予防協会「医師330名に聞いた!健康寿命に関わる「フレイル」調査」