Column
2026.06.24
夏になり、体のラインが気になる方も多いのではないでしょうか。しかし、見た目だけでなく、健康面で気をつけたいのが「内臓脂肪」です。
一般的に、男性は内臓脂肪、女性は皮下脂肪がつきやすいと言われていますが、女性は、更年期以降ホルモンバランスの変化などにより、内臓脂肪もつきやすくなります。
内臓脂肪が増えると、血糖値や血圧、コレステロール値などに影響を与え、血管を不健康にしてしまい、最終的には脳や心臓の疾患に繋がる可能性があります。残念ですが、その後は「支援」や「介護」が必要な生活になってしまいます。
※健康診断で異常値がでている方は、速やかに医師の診断を受けましょう。
スプーン3杯から始める、無理のない工夫
では、内臓脂肪を減らすために何をすれば良いのでしょうか?
大切なのは、無理なく続けられる小さな工夫です。
例えば、ご飯をカレースプーン3杯程度減らすと約80kcalの調整になります。これは20~30分のウォーキングで消費するカロリーに相当します。
体脂肪1㎏を落とすには7,000kcalを削減する必要があるので、毎日3ヶ月続ければ1㎏、1年だと4㎏もの体脂肪が、理論上、減る計算になります。
ご飯のお茶碗を小さくすることも対策のひとつです。
食事か運動か…自分に合った方法で、毎日続ける習慣が大切です。今回は、栄養学の視点から解説していきます。
カロリーを抑えようと、ご飯だけでなくおかずまで減らしてしまいがちですが、おかずには体づくりに欠かせないたんぱく質や、体の働きを支えるビタミン・ミネラルなどが含まれています。

例えば、丼ものや麺類だけの食事は手軽ですが、栄養のバランスが偏りやすくなります。
以前も、野菜の摂取目標350gをお伝えしましたが、健康的な体づくりには、「何を減らすか」だけでなく「何をしっかり摂るか」も考えたいです。
私たちは毎日、ご飯やおかずから栄養を摂っていますが、食べたものはそのまま体を動かすエネルギーになるわけではありません。
体の中では、栄養をエネルギーへと変える仕組みが働いています。
せっかく良いものを食べても、この仕組みがうまく働かなければ十分なエネルギーは作られません。
「何を食べるか」と同じくらい「食べた栄養をどう活用するか」が重要になってきます。
私たちの体を作っている細胞の中には、「ミトコンドリア」と呼ばれる小さな器官があります。
ミトコンドリアは、食事から摂った栄養素をエネルギーへ変える役割を担っていることから、いわば体の中の“エネルギー工場”です。

年齢とともにエネルギー工場の数は減り、質も低下してしまいます。
「疲れやすくなった」「体力が落ちた」と感じる方も少なくありません。
毎日元気に活動するためには、このエネルギー工場がしっかり働くことが大切です。
では、ミトコンドリア(工場)の中を見ていきましょう。
工場の中には、エネルギーを作り出すための暖炉があります。この暖炉にあたるのが「酵素」、薪にあたるのがご飯やパンなどに含まれる「糖質」、そして火をつけるマッチの役割をするのが「ビタミンB1」です。
この3つがそろって初めて、私たちは食べたものをエネルギーとして活用することができます。

若い頃は、エネルギー工場の中にある暖炉の働きが活発ですが、年齢とともに変化していきます。さらに、エネルギーを作る過程で「活性酸素」という煙が発生するようになります。
年齢を重ねた人ほど、毎日の食事でビタミンやミネラルなどの栄養素を意識して、エネルギーを作る力を支えることが大切になります。
内臓脂肪を減らすためには
🌿 18時以降のご飯は少し控えめに
🌿 おかずはしっかり食べる
🌿 ビタミン・ミネラル・酵素を意識する
🌿 歩く・ストレッチを習慣にする
ポイントは2つ
毎日の小さな積み重ねが、未来の元気な体につながっていきます。
体づくりの基本はここにあります。

できることから一つずつ、無理なく続けていきましょう。
※本内容は「LOSAオンライン健康講座③」をもとに構成しています。
LOSA健康アドバイザー/管理栄養士
松本千賀子 監修